「どこの SSD がいいのか」という、個人的によく聞かれる純粋な疑問に答えるべく、まとめてみた。
2014年10月版としたが、今後続くかは未定。
どんなメーカーがあるのか、について。50音順。他にもありますが、それ以外は自社で作っているのか謎だし、特に書くことも思い浮かばなかったし、自分なら買わないと思うので除外。
と、まぁ長々と書きましたが、自分が買いたくない SSD を勧めるのは心苦しいので、下記のメーカに絞って比較を行いました。決して面倒だったわけではない(棒
ADATA と Transcend は入れるか正直迷いましたが、2.5'' SSD だったら買わないかなぁ、と思ったので除外しました。(気が向けば足すかも。)
グラフにまとめてみました。間違ってても責任は取れません(^_^;)
SATA 6.0 Gb/s の現行モデルの SSD に絞って比較しました。
理由としては SATA 3.0 Gb/s のものは時代遅れですし、mSATA は私が使っていないので(笑)
また、容量は 128 GB クラスと 256 GB クラスのみ。
理由としては、デスクトップに組み込むなら、システムドライブのみ SSD とするパターンが理想だと思っているので、その場合には 128 GB クラスが適していると思っているため。多くても 256 GB あれば足りるだろうし。
もしノートに組み込むなら、128 GB クラスでは厳しいが、256 GB クラスくらいなら普通に困らないと考えているため。
そんなわけで、それ以下/以上に関しては無視しました。
そして、表の項目について。
結局のところ「オススメはどれ?」と言われると、非常に困りますが、予算と相談しながら、よりスペックの高いもの (読み書きが高速なもの) を選ぶのをオススメします。また、Seq. Read / Write よりも Rand. Read / Write の方が実際に発生しやすく、高速化を体感しやすいので、Rand. Read / Write が高いものを意識して選ぶほうがよいかと思います。
そうなると、各社のハイエンドモデルを選ぶのがよいことになりますが、通常モデルでも十分高速化を感じることができます。満足度をどこまで得たいか、搭載予定の PC へいくら位ならかけてもいいかなども重要な要素だと思います。
一応、信頼性という意味で、東芝製のモノをオススメしておきますが、列挙したものに関しては基本的にどれもオススメ (ワタシ的にお金を出してもいいと思えるもの) だけにしたつもりです。
購入時の参考になれば幸いです。
2014年10月版としたが、今後続くかは未定。
● メーカー
どんなメーカーがあるのか、について。50音順。他にもありますが、それ以外は自社で作っているのか謎だし、特に書くことも思い浮かばなかったし、自分なら買わないと思うので除外。
- Intel (インテル)
世界有数の半導体メーカ。Core i シリーズや Pentium、Celeron といった CPU で有名。「インテル入ってる」の CM は知らない人はいないのでは。
コンシューマ向けの製品としては、Intel SSD 300、500、700 シリーズが存在し、Core i シリーズと同じで、3、5、7 と数が大きくなるほどハイエンド。また、十の位が大きいほど新しいモデル。700 シリーズはデータセンタ向けだったものが、SSD 730 シリーズからコンシューマ向けとなった。また、300 シリーズはディスコンになっている様子。
- ADATA (エーデータ)
台湾の半導体メーカ。DRAM や USB メモリなど、メモリの分野で出会ったことのある方も多いかと。個人的には2~3流メーカと認識。DRAM モジュールのシェアは世界2位だそう。
XPG (Xtream Performance Gear) シリーズや Premier Pro シリーズ、Premier シリーズが存在。500 シリーズという廉価な入門モデルも。XPG はゲーミング PC 向けっぽい。
- Kingston (キングストン)
米国に本社を置くメモリメーカ。DRAM モジュールのシェアは世界1位だそうな。今調べて初めて知った。個人的に好きじゃないタイプの中華感が強く感じられるので、ちょっと……なメーカ。
SSDNow というブランド名で SSD を販売。V300 シリーズは、特に悪い意味で有名である。(一言でまとめると、消費者を裏切るような行為をした。) そんなこともあって、個人的には全く買う気がしないメーカ。
- Crucial (クルーシャル)
Micron (マイクロン) という米国企業のコンシューマ向けメモリ関連商品ブランド名。Micron というメーカ名より、Crucial という名前で呼ぶほうが多いので、ちょっと例外。Micron 自体は、日本唯一の DRAM メーカであったエルピーダを買収したことも記憶に新しい。
以前から人気の SSD ブランドであり、現在は、M500 という旧型モデルと、その後継でハイエンドモデルである M550 をラインナップ。最近では MX100 という低価格ハイコスパ SSD をリリースしたことがとても有名である。 私も MX100 を使用中。
- SAMSUNG (サムスン)
世界的にも有名になった韓国のメーカ。スマホの GALAXY シリーズでお世話になっている人も多いのでは。
SSD の世界でも結構有名。最新モデルの 850 PRO は驚きの 10 年保証。(10 年経ったら、PCパーツは時代遅れになってると思うのですが、まぁそれは置いといて。) とりあえず 840 EVO / 840 PRO が現時点でのメインストリーム。EVO がスタンダードモデルで、PRO がハイエンドモデルという位置づけ。Intel の SSD 同様、十の位が大きいほど新しいモデル。
- SanDisk (サンディスク)
誰でも使っているであろう、SDカードの生みの親 (の一人)。 フラッシュメモリ界の王と言っても過言ではないかと。
SSD に関しては新参者。X100 / X200 / X300 シリーズに加え、Ultra II や Extreme II、 Extreme PRO といった、SD カードにおけるグレードと同じ名前を採用した SSD も存在。良さそうな感じしかしないので、次 SSD を買うならこの辺を狙おうかと思っていたり。
- Silicon Power (シリコンパワー)
台湾のメモリメーカ。悪いメーカだとは思わないが、それほどいいメーカとも思わないライン。3流ってところかな。
SSD は、Velox と Slim の 2 ラインでの展開。Velox が SSD にしては珍しく 9mm 厚。Slim が一般的な 7mm 厚。Velox Vxx や Slim Sxx (xx は数字) が製品名で、50 / 55 / 60 / 70 と数が大きくなるほど性能が上がっている。
- TOSHIBA (東芝)
日本を代表する半導体メーカ。SATA 3.0 Gb/s (SATA II) が全盛期の時にとても人気だった OCZ を買収したのも東芝。
海外版の Q Series Pro か、CFD 販売の HG6 が、手に入るモデル。前者は大抵サポートが短い。予算に余裕があったり、迷ったらとりあえず東芝とだけ言っておく。
- Transcend (トランセンド)
台湾の半導体メーカ。安価で安心なフラッシュメモリを提供してくれているので、個人的には好きなメーカ。公式の Twitter の方もなかなかいい感じなので是非(笑)
コンシューマ向けは Premium に分類されている SSD320 / SSD340 / SSD370 ですが、性能がまちまちなので、どれがいいとかよくわからんw 今回の議論とは関係ないのですが、MacBook Air 専用 SSD (JetDrive) も販売しています。こちらは非常にオススメです。
- PLEXTOR (プレクスター)
PLEXTOR ブランド自体は日本のシナノケンシのブランド。CDドライブといったら PLEXTOR という考えの方も多いはず。
SSD の生産にシナノケンシは関与しておらず、PLDS (Philips & Lite-On Digital Solutions) が行っている。それでも、PLEXTOR ブランドに恥じない性能。現行モデルは、M6 シリーズ。スタンダードモデルの M6S とハイエンドの M6 PRO がある。
と、まぁ長々と書きましたが、自分が買いたくない SSD を勧めるのは心苦しいので、下記のメーカに絞って比較を行いました。決して面倒だったわけではない(棒
ADATA と Transcend は入れるか正直迷いましたが、2.5'' SSD だったら買わないかなぁ、と思ったので除外しました。(気が向けば足すかも。)
- Intel (インテル)
- Crucial (クルーシャル)
- SAMSUNG (サムスン)
- SanDisk (サンディスク)
- TOSHIBA (東芝)
- PLEXTOR (プレクスター)
● 比較
グラフにまとめてみました。間違ってても責任は取れません(^_^;)
SATA 6.0 Gb/s の現行モデルの SSD に絞って比較しました。
理由としては SATA 3.0 Gb/s のものは時代遅れですし、mSATA は私が使っていないので(笑)
また、容量は 128 GB クラスと 256 GB クラスのみ。
理由としては、デスクトップに組み込むなら、システムドライブのみ SSD とするパターンが理想だと思っているので、その場合には 128 GB クラスが適していると思っているため。多くても 256 GB あれば足りるだろうし。
もしノートに組み込むなら、128 GB クラスでは厳しいが、256 GB クラスくらいなら普通に困らないと考えているため。
そんなわけで、それ以下/以上に関しては無視しました。
そして、表の項目について。
- モデルメーカ名とモデル名。一般的な名称。
- 品番
製品ごとの詳細な名前。ググる時とかはこれで一発。
- コントローラ
NAND (記録領域) へのアクセスを操作するチップ。SSD の脳。
- Seq. Read / Seq. Write
領域からの連続読み込みと領域への連続書き込みの早さ。連続というのは、ひと続きの大きなデータへのアクセスを想定。単位は MB/s (Mega Byte Per Second)。大きいほど高速。
- Rand. Read / Rand. Write
領域からの不連続読み込みと領域への不連続書き込み。容量の小さい大量のデータへのアクセスを想定。単位は、IOPS (Input/Output Per Second)。大きいほど高速。
- 相場
この記事を書いた時、一番安かったざっくりとしただいたいの金額。送料など含まず。500円刻み。
モデル | 品番 | 容量 | コントローラ | Seq. Read | Seq. Write | Rand. Read | Rand. Write | 相場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Intel SSD 530 | SSDSC2BW120A4K5 SSDSC2BW120A401 | 120 | SandForce SF-2281 | 540 | 480 | 24K | 80K | 8500 |
Intel SSD 530 | SSDSC2BW180A4K5 SSDSC2BW180A401 | 180 | SandForce SF-2281 | 540 | 490 | 41K | 80K | 13000 |
Micron Crucial MX100 | CT128MX100SSD1 | 128 | Marvell 88SS9189 | 550 | 150 | 80K | 40K | 8000 |
Micron Crucial M500 | CT120M500SSD1 | 120 | Marvell 88SS9187 | 500 | 130 | 62K | 35K | 8000 |
Micron Crucial M550 | CT128M550SSD1 | 128 | Marvell 88SS9189 | 550 | 350 | 90K | 75K | 9500 |
SAMSUNG SSD 840 EVO | MZ-7TE120B/IT | 120 | Samsung | 540 | 520 | 94K | 36K | 7500 |
SAMSUNG SSD 840 PRO | MZ-7PD128B/IT | 128 | Samsung | 530 | 390 | 97K | 90K | 8000 |
SAMSUNG SSD 850 PRO | MZ-7KE128B/IT | 128 | Samsung | 550 | 470 | 100K | 90K | 14000 |
SanDisk X110 | SD6SB1M-128G | 128 | N/A | 515 | 310 | 81K | 47K | 9500 |
SanDisk X210 | SD6SB2M-128G | 128 | N/A | 505 | 330 | 86K | 55K | 12000 |
SanDisk Ultra II | SDSSDHII-120G | 120 | N/A | 550 | 500 | 81K | 80K | 8000 |
TOSHIBA Q Series Pro | HDTS312XZSTA | 128 | TOSHIBA TC358790XBG | 554 | 512 | 85K | 35K | 10500 |
CFD TOSHIBA HG6 (S6TNHG6Q) | CSSD-S6T128NHG6Q | 128 | TOSHIBA TC358790XB6 | 530 | 490 | 95K | 61K | 8500 |
PLEXTOR M6S | PX-128M6S | 128 | Marvell 88SS9188 | 520 | 300 | 88K | 75K | 8500 |
PLEXTOR M6 PRO | PX-128M6Pro | 128 | Marvell 88SS9187 | 545 | 330 | 100K | 82K | 10000 |
モデル | 品番 | 容量 | コントローラ | Seq. Read | Seq. Write | Rand. Read | Rand. Write | 相場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Intel SSD 530 | SSDSC2BW240A4K5 SSDSC2BW240A401 | 240 | SandForce SF-2281 | 540 | 490 | 41K | 80K | 16000 |
Intel SSD 730 | SSDSC2BP240G4R5 | 240 | Intel PC29AS21CA0 | 550 | 270 | 86K | 56K | 22000 |
Micron Crucial MX100 | CT256MX100SSD1 | 256 | Marvell 88SS9189 | 550 | 330 | 85K | 70K | 12000 |
Micron Crucial M500 | CT240M500SSD1 | 240 | Marvell 88SS9187 | 500 | 250 | 72K | 60K | 13500 |
Micron Crucial M550 | CT256M550SSD1 | 256 | Marvell 88SS9189 | 550 | 500 | 90K | 80K | 17000 |
SAMSUNG SSD 840 EVO | MZ-7TE250B/IT | 250 | Samsung | 540 | 520 | 97K | 70K | 12500 |
SAMSUNG SSD 840 PRO | MZ-7PD256B/IT | 256 | Samsung | 540 | 520 | 100K | 90K | 15000 |
SAMSUNG SSD 850 PRO | MZ-7KE256B/IT | 256 | Samsung | 550 | 520 | 100K | 90K | 23000 |
SanDisk X110 | SD6SB1M-256G | 256 | N/A | 515 | 465 | 81K | 51.5K | 18000 |
SanDisk X210 | SD6SB2M-256G | 256 | N/A | 505 | 470 | 88K | 60K | 25000 |
SanDisk Ultra II | SDSSDHII-240G | 240 | N/A | 550 | 500 | 91K | 83K | 12000 |
SanDisk Extreme PRO | SDSSDXPS-240G | 240 | N/A | 550 | 515 | 100K | 90K | 15000 |
TOSHIBA Q Series Pro | HDTS325XZSTA | 256 | TOSHIBA TC358790XBG | 554 | 512 | 90K | 35K | 18500 |
CFD TOSHIBA HG6 (S6TNHG6Q) | CSSD-S6T256NHG6Q | 256 | TOSHIBA TC358790XB6 | 530 | 490 | 96K | 67K | 15000 |
PLEXTOR M6S | PX-256M6S | 256 | Marvell 88SS9188 | 520 | 420 | 90K | 80K | 14000 |
PLEXTOR M6 PRO | PX-256M6Pro | 256 | Marvell 88SS9187 | 545 | 490 | 100K | 86K | 18500 |
結局のところ「オススメはどれ?」と言われると、非常に困りますが、予算と相談しながら、よりスペックの高いもの (読み書きが高速なもの) を選ぶのをオススメします。また、Seq. Read / Write よりも Rand. Read / Write の方が実際に発生しやすく、高速化を体感しやすいので、Rand. Read / Write が高いものを意識して選ぶほうがよいかと思います。
そうなると、各社のハイエンドモデルを選ぶのがよいことになりますが、通常モデルでも十分高速化を感じることができます。満足度をどこまで得たいか、搭載予定の PC へいくら位ならかけてもいいかなども重要な要素だと思います。
一応、信頼性という意味で、東芝製のモノをオススメしておきますが、列挙したものに関しては基本的にどれもオススメ (ワタシ的にお金を出してもいいと思えるもの) だけにしたつもりです。
購入時の参考になれば幸いです。
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